【初心者向け登山】筑波山は高尾山に物足りなさを感じたら挑戦しても良いかも

ここ1年程仕事が忙しい事を言い訳にあまり運動してなかったので、最近体力づくりの一環として、久々にハイキングに出かけたりしています。

とりあえず高尾山は最近登ったので、他に関東圏の初心者向け登山コースはないかと探していたら、筑波山が目に入ったので挑戦してみました。

どの登山コースを選ぶかによって違いはあるのですが、個人的な感覚としては「やや中級者寄りの初心者向け」みたいな印象でした。

なので、筑波山は高尾山の次のステップとしてちょうど良い難易度の山ではないかと思います。

筑波山の登山コースとしては筑波山神社から出発するコースとつつじヶ丘から出発するコースの2つがあるのですが、今回は自分が辿った筑波山神社から出発するコースに関して紹介したいと思います。

特徴

都内からのアクセスが良い

筑波山は茨城県つくば市にあり、都内からわりと離れた場所にあるのですが、秋葉原駅~つくば駅間を45分で結ぶ「つくばエクスプレス」があるので、東京駅からでも電車やバスを乗り継いで登山口までだいたい2時間程度で辿り着く事ができます。

東京駅~つくば駅間を90分程度(渋滞状況によりさらに時間がかかる可能性あり)で結ぶ高速バスもあるので、ゆったり座って移動したい方はそちらの選択肢もありです。

筑波山への交通案内(アクセス)

登山口~山頂まで乗り物で気軽に移動出来る

赤枠が男体山頂までをつなぐケーブルカー、青枠が女体山頂までをつなぐロープウェー。
一つの山に2つの移動手段が存在する山は珍しいとの事。

筑波山は男体山と女体山の2つの山で構成されているのですが、男体山頂にはケーブルカー、女体山頂にはロープウェイとそれぞれの山頂に向けての移動手段が存在するので、体力に自信が無くても気軽に頂上の景色を楽しむ事が出来ます。

また、山頂まで徒歩で到達したけど、帰りに登山コースを下っていくのはしんどいなぁといった場合でも、これらの移動手段で負担なく移動出来るのは非常に心強いです。

階段状の場所が多く急傾斜でも登りやすい

山道のほとんどの場所において木や岩で階段状に組まれているので、傾斜がかなりきつい場所であってもわりと登りやすい印象でした。

とはいえ、高尾山に比べると全体的に険しい道が続くので、ある程度しっかりした装備(後述)で挑んだほうが良いと思います。

山頂に食堂が存在するので食べ物の心配がない

男体山側の山頂にある売店。うどんやカツどん、焼き団子などが売られている。

山頂で食料が調達出来るかどうかが初心者向けかどうかを決めるわりと大きな要素だと思っているのですが、男体山、女体山共に山頂には食事が出来る売店が存在しています。

特に男体山頂は高尾山頂以上に売店が充実しているように見受けられます。

登山は何があるかわからないので食べ物と飲み物は持参するべきですが、食料関係の装備を軽減出来るのは登山のハードルをぐっと下げてくれる感じがします。

男体山頂にある展望台。中に売店と食堂もある。

自分は展望台にある食堂で食事をとったのですが、ここではメニューにはカレーやうどん、親子丼やかつ丼など普通にしっかりとした食事が取れます。

登山口付近に日帰り温泉がある

筑波山神社入口付近には日帰り入浴が出来る宿があるので、登山後温泉で疲れを癒す事も出来ます。

今回自分は「筑波山江戸屋」の日帰り入浴を利用しました。

料金は\1,200で、営業時間内であれば時間制限なく入浴出来ます。
大浴場自体がそれほど大きいわけではないですが、裏山が見える露天風呂があるのと、宿自体が結構綺麗なので料金的には割とお得度は高いかなと思いました。

登山装備

あくまで自分の場合ということになりますが、今回登った2月末という時期(気温5℃~10℃程度)を考えた場合、下記の装備で問題ないかと考えています。

  • リュック (25L)
  • ハンドタオル (汗拭き用)
  • 水筒 (500ml(お茶)+250ml(コーヒー))
  • 食べ物 (おにぎりや羊羹など。実は今回買い忘れてしまった…)
  • 手袋 (登山用品店で購入したすべり止めが付いたもの)
  • トレッキングシューズ (\15,000程度のもの)
  • ダウンジャケット (\25,000程度のもの)
  • アンダーシャ上下 (保温性、汗の吸収性に優れているもの、薄手でOK)
  • 長袖シャツ (普通の冬用ポリエステル素材のもの)
  • 登山パンツ (登山用品店で購入した\8,000程度のもの)

筑波山は初心者向けといえそこそこ険しめの道が続くので、普通のスニーカーやジーンズ等、脱げやすかったりストレッチが効かず動きにくい服装は避けるべきです。(高尾山1号路はそれでも大丈夫だったりしますが…)

靴に関しては登山用である必要は無いと思いますが、最低限トレッキングシューズを選んだほうが良いと思います。普通の靴に比べて軽くて脱げにくいというのもありますが、靴底とつま先部分が頑丈に出来ているので、悪い足場で指を守ってくれたりと足へのダメージをかなり軽減してくれます。

あと、ダウンジャケットにはそこそこ費用を掛けたほうが、快適性が増す(暖かくて非常に軽い)うえ丈夫で長持ちするので結果的にお得だと思います。(自分が購入したダウンジャケットは7~8年程度使用しているがほころびとかも出ていない)

登山コースについて

筑波山は前述した通り「男体山」と「女体山」の2つの山頂があるのですが、コースとしては直接男体山頂を目指すか、女体山頂を経由して男体山頂を目指す形になります。

今回自分は上図赤枠の「白雲橋コース+山頂連絡路」コース(全長3.6km)を選びました。
目的地の男体山頂は標高800mで、登山口が標高305mなので、約500m程度登頂する事になります。

このコースの場合「筑波山神社入口」が開始地点となるので、アクセスとしてはつくば駅の1番バス乗り場から発車する「筑波山神社入口・つつじヶ丘行き」に乗り、「筑波山神社入口」で降車する事になります。(移動時間は35~45分程度、料金は片道740円)

登山の様子

今回自分が登山した時の様子をつらつら紹介します。

「筑波山神社入口」バス停を降りてすぐの大きな鳥居。
もっと見栄えの良い角度から写真を撮ればよかった…
登山口(筑波山神社)に向かう道。
少し上り坂になっている。
途中にある「筑波山 大御堂」というお寺。
今回は立ち寄っていない。
筑波山神社の入り口前には売店が立ち並ぶ。
神社の入り口
御神橋(県指定文化財)
拝殿が見えてきた。
門を潜り抜ける。
途中でデジタルな案内板を発見。
タッチパネルで操作出来るっぽい。(今回使ってない)
さらに進んで階段を上った先の拝殿に到着。
でっかい鈴がぶら下がっている。
今回登る「白雲橋コース」は拝殿右手側に進んだ先にあるのでそちらに進む。
あまり開けた道ではなかったので少々不安になりつつもさらに進んでいく。
進んだ先の道路の分岐点に道標があった。
ここを「女体山頂 つつじヶ丘」の方向に進むl。
道なりに上り坂を進むと鳥居のようなものが見えてきた。
これが「白雲橋コース」の入り口の様子。
鳥居のようなものを潜ってさらに進んでいく。
登山コースらしい感じになってきたぞ。
今日は休日な事もあってか人が多い。
黙々と山道を登っていく。
しばらく階段が続いて割と登りやすい。
さらに登っていく。
だんだん傾斜がきつくなってきた。
相変わらず今日は人が多いな…
あれ、なんか雪道になってきたぞ。
岩場に凍結した雪が張り付いていて滑りやすい…
雪が途切れないが、踏み均されている場所はそれほど歩きにくくはない。
岩+雪で歩きにくい…
開けた場所に出たので少し休憩。
景色が良い。
しばらく進むと道標が。
女体山頂まであと800m程度らしい。
本コース見せ場の一つ「弁慶七戻り」。
もうちょっとわかりやすいアングルで撮ればよかった…
しばらく急傾斜が続く。
もはや岩をよじ登っている感じになってきた。
たまにある開けた歩きやすい場所は心休まる。
もうすぐ山頂なのか?
おっとまた雪が見えてきたぞ。
下り坂が凍結しててむっちゃ滑る。
怖い…
(写真撮る角度が悪くて見えにくいが)女体山頂まであと200m程度。
雪道が続く。
よく滑るので相変わらず危ない。
大仏岩
やっと女体山頂に到着。
ただ先端部は人が多すぎるのと地面が凍結して近付くのが怖かったので眺めるだけにとどめた。
女体山御本殿
おみくじも売っている。
そのまま男体山頂に向かう。
また凍結気味の雪道が続く…
良い景色。
山頂連絡路の途中には売店がある。
凍結した緩やかな下り道が続く。
もはや足が滑りだしたら歩くのをあきらめてしゃがんで滑り続けることにした…
やっと男体山頂に到着!
登山口から1時間45分ぐらいかかった。
登山マップでは所要時間140分(2時間20分)となっていたので割と早く着けたかな。
あとこの手前に傾斜45°ぐらいの岩場をよじ登る場所がしばらく続いていたのたが、写真を撮る余裕が全くなかった…
山頂の様子。
雪がたくさん残っている。
もう昼前なのでどこで飯を食うかを探す。
山頂なのに飯場の選択肢があるのが妙に観光地感がある。
結局展望台の食堂で昼食をとる事に。
食堂は混んではいなかったので見晴らしの良い場所の席を選んで座る。
親子丼を食したのだが、写真を撮るのをすっかり忘れていた…
セルフなので、食事後食器は返却口に返す。
今日は休日な事もあってか人が多い。(2度目)
今日は休日な事もあってか人が多い。(3度目)
今日は休日な事もあってか人が多い。(4度目)
山頂からの景色。
標高はそれほど高くないのに景色が良い。
山頂からの景色。
山頂からの景色。
今日は晴れ渡って青空が綺麗。
ひとしきり山頂を堪能した後下山準備に取り掛かる。
あの凍結した山道を下りたくなかったので、帰りはケーブルカーに乗ることにした。
ここも人でごった返している…
ケーブルカーは片道8分程度なので、あっという間に登山口に到着。
ケーブルカー内の様子を写真に撮っておけばよかった…
そして帰路へ。
ありがとうございました。

気になった点

休日は人が多い

初心者向けかつアクセスが良い事もあり、休日は結構な人がいます。(つくば駅~筑波山間のバス移動では人がぎゅうぎゅうに詰まっていました)

特に家族連れが多く、小さい子供のいる家族連れもけっこう多い印象でした。

ゆったりと人気のない自然を楽しみたいという場合は、出来れば休日を避けたほうが良いと思います。

2月末でも雪や凍結に注意

今回少々見誤っていたのが、この時期でも中腹以上は山道に雪が残っていて結構危険な場所があった事でした。

日陰ではその雪が凍結していて非常に滑りやすかったり、日向であっても雪溶けで地面がずるずるの泥状態になって非常に歩きにくかったりと、難易度が2~3割増しぐらいになっていたような感覚でした。

あちこちですっころんでいる人を見かけたので、自信のない方はもうちょっと暖かい時期になってから挑んだほうが良いかもしれません。