2020/12/14(月)にネット試験で日商簿記3級の試験を受けました。(わりと点数ギリですが合格出来ました!)
その時の経験を踏まえ、ネット試験がどういったものか、紙の試験との違いはどんな感じか等についてまとめたいと思います。
(この記事は簿記を知っている人向けなので、簿記とは何ぞや?に関してはこちらをご覧ください。)
ネット試験とは?
CBT(Computer Based Testing)方式を使用した試験で、PCを使って試験を受ける方式の事となります。
1年を通して好きな日時で受験が出来る上、試験会場が全国で280か所も存在するので、非常に利便性が高いです。
(通常の紙の試験は年3回(2月、6月、11月)、全国の商工会議所で行われる。)
「ネット試験」と呼ばれてはいますが、自宅で試験を受けられるわけではなく、必ず試験会場に出向き、試験官立会いの下で受験する必要があります。
(受験の申し込みやWeb環境による試験実施、合否通知までの工程がネット上で完結するのでネット試験と呼ばれている様子。)
あと、ネット試験であっても、合格したら紙の試験と同等の資格を得る事が出来るのでその点は心配ありません。
(というかそうじゃないと受ける意味ないよな)
必要な持ち物
- 身分証明書 (免許証等)
- 電卓
それ以外は原則持ち込み不可となっています。
筆記用具とメモ用紙(A4サイズ2枚)は、試験会場で渡されるものを使用します。
試験時間が1時間しかないのがかなり厳しい
大問が3つと紙の試験と比べて問題数自体は少なめで、仕訳問題の比率が多めといった印象です。
ただ、試験時間が1時間と、紙の試験(2時間)と比べて半分しかないのでかなり時間的余裕が無い状態でした。
試験時間に対するボリューム感としては、全ての問題が迷いなく回答出来ないと全問正解出来ないぐらいです。
なので、ちょっとでも迷いが出たのであれば、それらは後回しにしてどんどん答えられる所から回答を埋めていかないと全然間に合わない感じでした。
この回答速度になれる為には、対策として過去の問題集(通常の紙の試験)を1時間程度で解けるようになる事を目標とするぐらいで丁度良いのではないかと思いました。
PCでの回答なので紙とは別のコツが必要
回答の仕方ですが、勘定科目はプルダウンメニューで選択、数字はテンキーで入力する事になるので、少なくともキーボード操作にはある程度慣れておいた方が良いのは確かです。
(全く触ったことが無いという状態で挑むのはさすがに厳しい。)
あと、回答をPC上で行う事になるので、紙の試験のように計算の途中結果をメモとして回答用紙に書くといった従来の方法が使用出来ません。
上記は「残高試算表を求める為の中間結果である合計資産結果を該当科目の脇にメモする」といった状況で使用する事になると思いますが、代替手段として、例えば「現金」の残高を計算する手順として、
- 前期間の合計試算表の金額(借方)を電卓に入力。
- 仕訳した金額(借方)を全て電卓で足す。
- 仕訳した金額(貸方)を全て電卓で引く。
といった感じで、一連の流れを全て電卓上で行う事により、中間結果を紙に書きだす必要が無いように計算を行うようにします。(電卓に常に途中結果を書き出していくイメージ)
とにかく、上記のようにPC上でどのように回答するかをイメージしておき、試験当日に手間取って時間を取られてしまう事を避けるようにしなければなりません。
合否判定は試験終了直後に行われる
試験の合否結果は試験が終了した直後に表示されるので、結果を待たされてやきもきする事がありません。
これはネット試験の優位性ではありますね。
合格証書はオンライン(Web)で受け取る
合格証書はオンライン(Web)でいつでも表示する事が出来ます。
(そんな機会があるか分からないですが)証書を求められた場合、スマホで証書のWebページを開いて相手に見せつける感じになるんですかね…
あと、紙の合格証書がもらえるわけでは無いので、なんとなく所有感が満たされない感あるのがちょっと寂しい気はします。
まとめ:ネット試験は試験時間と回答方法のイメージを事前に掴んでおくのが重要
繰り返しになりますが、ネット試験は、
- 試験時間が短い(1時間)
- PCによる回答に少々コツがいる
の2点が紙の試験と違うので、これらの対策を行った上で試験に臨むべきだと思います。